チェーン&スプロケの暇人さん prt2 2009.10.22


どうにかこうにか焼きそばUFOをたいらげた俺は、第二ラウンドへと進むのであった。



麺が...メンが硬かったよ。

第2ラウンド開始 カーン!
さて、どこまでやったんだっけな?

えーっと...、とりあえずドリブンスプロケットナットを全部ほんのちょっと緩めてみるか。
(ホイールを取り外してから緩めるのが大変そうなので...)
そしてアクスルナットも緩める。


リアホイールを外すため、
サイドスタンドからセンタースタンドに切り替えて後ブレーキを外す。

パッドを見たら、残り3mmあった。 まだ一度も取り替えた事が無い。
後ろブレーキは頻繁に使ってるような気がするけど、実際はそんなに使ってなかったりして。


そういや、車速センサーのローターのボルトも硬かったなぁ。

アクスルナットを外してリアタイヤの底を足のつま先で押さえながら
アクスルシャフトを引き抜いた。

そしたらタイヤが外れると同時に、後ブレーキのキャリパーブラケットが
ぼてっ!と落ちた。 次からは下にダンボール紙とか敷いておこう(汗)


結構キレイに掃除したつもりだったけど、まだ汚ねぇなぁ。
という事で、リアホイールを外した後に掃除を始める。
このままだと、本日のMVPはパーツクリーナーか布ウエスになりそうだ。


リアホイールからスプロケットを引っ張って、スプロケットマウントドラムごと引き抜く。

 ぐいぐいっとあおったら、スコッと抜けてきたのはハブダンパーが減ってる証拠?

スプロケットナットはあらかじめ緩めておいたので、外すのは楽々。


スプロケットマウントドラムの裏側。
ハブダンパーのゴムの切れっぱしが焦げ付いていたので清掃。

掃除に飽きたので、通販で届いた箱から
新しいドリブンスプロケットを取り出して
さっき外したドリブンスプロケットと並べてみた。


スプロケットは、耐久性を考えて純正部品を注文していた。


あ、あれ?

色が違ってるぞ。 
 (写真左:車体から外したスプロケ / 右:新品)
注文した品番は正しいはず。 530チェーン用で歯数45Tだ。
スプロケットの表面の刻印は、どちらも同じ。 なんで色が違うんだろ?


ドリブンスプロケット新・旧の比較。
まだ使えそうだけど新品に交換だ。


今回はハブダンパーゴムも注文してたので、これも交換する。
1個あたり514円で、6個注文。
ホイールにはハブダンパーのカスが付いてたので真鍮ブラシで掃除。
上の写真は、ハブダンパーが一個だけ古いのが入ってる状態なんだけど、
古いのと新品とでは、スキマの幅がかなり違いますな。


スプロケットマウントに新しいドリブンスプロケットを仮止めしてから
(スプロケットは"45-530"の刻印がある方が表側)
ホイールにハメようとしたけど、新しいハブダンパーはスキマが狭いので
グリスを薄く塗らないと入らなかった。

スプロケットマウントがホイールにハマったら、
スプロケットナットをトルクレンチで締める。(60Nm)


アクスルシャフトを通してホイールをはめたら、後ブレーキの取り付け。


新しいドライブスプロケットをセットして、新しいチェーンを通す。
今回購入したチェーンはRKのGS530XWだ。 (110リンク)
ここで一旦ドライブスプロケットナットを仮に軽く締めておく。


チェーンをかしめリンクでつないで、プレートをかし丸君で圧入し、
ピンをかしめる。

手がチェーンについてる白いグリスでネットネトになった。
油落とし洗剤のユンゲルで手を洗ってもちゃんと取れないので
パーツクリーナーで....


かしめピン  / 右がかしめた状態。 左はまだ。


チェーンが連結されたら、次はドライブスプロケットナットの本締め。
ネジロック剤をナットとシャフトに塗る。

スリーボンド社の高強度のスレッドコンパウンド剤1303(赤色)は、破壊トルクが45.3Nm
今回俺が用意したのはロックタイト社の高強度ネジロック271(赤色)で、破壊トルクが28Nm

よくわからん(汗)


ドライブスプロケットナット締め付け。
トルクレンチ115Nm

この後、ロックワッシャー(新品)を貫通ドライバーとハンマーで曲げたけど
ギザギザで汚い仕上がりになってしまった。 
ラジオペンチとかでつまんで叩いて曲げた方が良かったかもしれん。

車速センサーのローターのナットには青色の弱強度のネジロック剤

スリーボンドの1342(青色)は、破壊トルク 16.3Nm
今回使用するロックタイトの242(青色)は、破壊トルク 12Nm

これまた、よく分らんです(汗)

気が付くと夕方になって、だんだん暗くなってきたので作業スピードアップ!

外していたクラッチのプッシュロッド、スプロケットカバー、サイドカバーを嵌めて
シフトペダルのリンクロッドを取り付けたら
チェーンの張り調整をして作業終了。


工具や汚れたウエス&ゴミを片付けたら、もう午後5時だった。

この日の晩ご飯のとき、既に筋肉痛が始っていた。
腰、背筋、太もも等など。

結構な力仕事だったな。 夏場はあんまりやりたくないかも。

今回使用の部品
チェーン (RK)  GS530XW-110L
ドライブスプロケット (純正) 5千円ちょっと
ロックワッシャー   (純正) 126円
ドリブンスプロケゥト (純正) 6千円ちょっと
ハブダンパー     (純正) 514円×6個

ネジロック剤 高強度、低〜中強度
他グリスなど

整備は自己責任で。 自信が無ければプロショップに任せましょう。

あとがき  2009.10.24


新品チェーンに塗られていたグリスを
プレートの表面のみ1コマずつチェーンクリーナをつけたウエスで綺麗にした。



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明るい場所で、あらためてカシメ部分を確認する。 
ノギスで直径を測定したらφ5.7ミリだった。
亀裂も無く良い感じじゃないか。

(インプレッション)
まず、バイクの押し歩きがとても軽く、静かである。 ほぼ無音。
そしてゼロ発進して驚いた。 なんというスムーズさだろう。
スプロケットとチェーン交換の他に、ハブダンパーゴムの交換が効果的だったと思われる。
クラッチレバーの操作に対し、じつに正確にバイクが動く。 感動的である。

走行してみると、加速もスムーズに感じる。 スーッと伸びやかに加速していく。
これがとても面白い。 面白くて笑っちゃう。 
 実際、BANDITがスムーズすぎるぐらいに素直に走るのでヘルメットの中で笑った。
 60km/hで走っても楽しい♪ ほんとだって。

それと気が付いた事がもうひとつ。
チェーンからの雑音が無くなった事で、油冷エンジンの音とキャブレータの吸気音が
非常にクリアーになって心地よく聞こえ、エンジンの調子まで良くなったように思える。
これが走る楽しさを増幅させてるのだろう。

場所を変え、交通量の少ないワインディングを走ってみる。
コーナーの立ち上がりでまた感動した。 これまた、とてもスムーズである。
楽しくてまたヘルメットの中で笑った。

バイク本来の走行性能。 
これをあらためて感じたとき、ちょっと幸せになれた。 楽しい。