SUZUKI
GSX−400XS インパルス

これまで所有したバイク、そして俺が乗った事がある
バイクのなかで、とても好きだったバイク。


1984年 スズキ自動車は、400ccとしては
信じられない高出力の水冷エンジンと
軽量アルミフレームをもったGSX−Rを発表した。
まだバイクには乗った事がなかった俺は
この事をバイク雑誌で知った。
そして、技術の進歩の早さに驚いたものである。
将来、GS250−FWに憧れて乗りたいなと思ってたのだが
GSX−Rの登場で、驚くとともに心が揺らいだ。

何故だろう? この頃からスズキ車が好きになっていた。
親父は、メグロ、ヤマハとバイクを乗り継いでいた。
俺は、その影響でヤマハ車を好きになっても
おかしくはないと思うのだが...。

2年の後、1986年にGSX−Rはモデルチェンジされ
水冷だったエンジンが、水・油・空冷という
まったく新たな冷却機構に進化した。
このとき、GSX−Rと同じ心臓を持つ兄弟車として
世に出てきたのが、GSX−400Xである。
車体のデザインは、KATANAのデザインを手がけた
ハンスムートによるもの。

俺のGSX−400XSインパルスは、GSX−400Xにスズキ社内デザインの
カウルを追加したバージョン。

ある日のこと。 ショップでこのバイクを見た時に衝撃を受けた。そして、その場で契約・購入することとなる。


購入してから3年ほど経ったある日、蔵王エコーラインをハイペースで走行中に
ふと何かに気をとられコースアウト。俺はバイクもろとも崖下へ転落した。
このときの修理で、ノーマルマフラーを、ヨシムラDUPLEXサイクロンへと替えた。
サイクロンの音は押しの効いた低音で迫力が増した。良い音でうるさいという事ではない。
エンジンパワーは極端では無いが、力量が上がった。

まもなく、チェーンとスプロケットの交換時期になる。
このときリアスプロケットの歯数を46から43へとファイナルを上げたにも関わらず
ポッコンポッコンとフロントが浮きまくる元気爆発なバイクだった。

リアサスは乗り心地重視の為に、柔らかめな設定だった。
全開状態から急減速すると、リアサスが路面を追従しきれず、「ストトトトッン!」と跳ねる。
これはマイナスポイント。 それともうひとつ、長時間走ると尻が痛くなった。

それらの改善したいポイントはあったにせよ、
軽い車重とパワフルなエンジンでよく走る素晴らしいバイクだった。

俺は、ますますスズキ車が好きになったのでした。 

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